初めに
このページはグローバルなソフトウェアエンジニアになるために英語を勉強する方法を紹介する記事です。ただ、忙しい社会人にも役に立つ記事だと思います。
対象読者
こんな人向けに書いています。
- グローバルなソフトウェアエンジニアを目指して、ソフトウェア開発スキルだけでなく英語も頑張る人
- もちろんソフトウェアエンジニアでなく、社会人で英語が中長期的に必要で勉強がしたい
- コスパを重要視する
- TOEICの点数にこだわりはないが、英語が必要で勉強がしたい
- 今の会社は辞めたくなく、社会人を継続しながら留学ができないか探している
- 語学の勉強は継続が重要で、続けるためのきっかけが欲しい
目次
ソフトウェアエンジニアの語学留学戦略
超短期留学の実際
ソフトウェアエンジニアは勉強することがたくさんあるので、できる限り英語の勉強は手短にしたいです。
そこで短期間集中を狙い、夏季休暇を有効活用していくことをお勧めします。
可能であれば2週間、そうでなくても1週間休めるタイミングで行きます。
帰国後も繰り返し使うことで上達できる状態ですね。もちろん英語は継続する前提です。
学ぶ国について
では、どこの国で学ぶかも重要です。
それは、コストパフォーマンスに違いがあるからです。
と、いうことで英語の語学留学ができる国をピックアップしました。
- アメリカ
- イギリス
- オーストラリア
- ニュージーラン
- フィリピン
ここで優先させたいのはかかる時間とコスト。もちろん、どうしても行きたい国があるのであれば、そちら優先してもいいと思います。しかし、ここでは他にもするべきことが多いソフトウェアエンジニアなのでコストパフォーマンスを優先します。
以下は、各国での各州における所要時間(英語の学習時間は一定として、移動時間の差異)と学ぶために必要なコストを整理したものです。
国名 | 移動時間 | コスト(※) | 備考 |
---|---|---|---|
アメリカ | 約9時間
(成田→シアトル) |
高 | 帰り便は偏西風の影響で時間がかかる |
イギリス | 約12時間半
(成田→ロンドン) |
高 | 帰り便は偏西風の影響で1時間程度早くなる |
オーストラリア | 約9時間15分
(成田→シドニー) |
高 | |
ニュージーランド | 約10時間40分
(成田→オークランド) |
高 | |
フィリピン | 約5時間
(成田→セブ島) |
低 |
※コスト=移動費(直行便があれば直行便の時間)+滞在費+スクール費用で相対的に比較。当然時期やスクールの場所により値段が変わるので、僕の主観による評価になります。
整理してみると、フィリピンが圧倒的にコスパがいいです。時間がなく、投資するお金も抑えたいと考えると、フィリピンはよい選択しかもしれません。
まずは授業形態なのですが、英語圏の国ではグループレッスンが多いのですが、フィリピンの物価の安さからグループレッスンではなくマンツーマンでのレッスンが多く、むしろ質は高いのではないかと思います。
確かにフィリピンは現地語に近いなまりはありそうですが、ソフトウェアエンジニアが一緒に仕事をするのは上の英語圏よりも他の国のエンジニアが多いんです。そして英語もそれぞれのなまりで話します。当然、日本人の英語もなまりがあります。が、そこは気にしなくても仕事ができますし、ネイティブな発音にもっていくまでの時間よりも技術やホワイトボーディングなどのコミュニケーション手段を身に着けたほうがいいと思います。
それでも不安が残る人は、オンライン英会話などではフィリピン人の講師が多く在籍しており、一度オンライン英会話を試してみてもいいと思います。
また同時に、事前準備として、オンライン英会話を通して英語に慣れておくこともお勧めします。到着してから勉強するのと、あらかじめ慣れておくのとでスタートダッシュが違います。
フィリピンの語学学校について
結構悩むかもしれませんが、自薦他薦かわからない評価を読んで悩む時間ももったいないので、えいやで決めてしまってもよいかなと思います。
なお自分は、以下で絞り込んでいました。
- オーナーが日本人
- 生徒層が平均30代以上
- セブ島
- ホテル滞在型
理由は自分の属性(日本人・30代)に近く、都会ではないゆったりとした雰囲気で過ごしたかったからです。また、ホテル滞在型だと移動時間がほぼゼロです。
学校探しについて最近だとこちらのページが参考になりました。
僕の体験談と考察
この章では、実際にフィリピンセブ島に英語語学留学をした時の実例を書いていきたいと思います。
当時の僕のスペックについて
- TOEICの点数は400点台前半
- システムエンジニア
- 激務のプロジェクトが終了し夏季休暇と合わせて2週間休みとれる
- まだまだソフトウェアエンジニアとしてはザコレベル
インプットとした情報
6月に7月以降で短期留学したくて、調べてみたのがこの情報です。
・留学タイムズや留学ジャーナルなどの雑誌
・HISの留学のページ
で基本的な情報を集めてみたのですが、フィリピンのコスパがいいってところまでわかってあとは具体的な都市とスクールを決めるためにネットでひたすら検索。条件は「平均年齢層が30代くらい」、「日本人オーナー」、「セブ島」。
なぜかというと、日本のフィリピンへの語学スクールの進出が他国(特に韓国)に遅れていて、少なく、何かあった時に日本語で対応してくれるところがいいかなと思ったから、また自分の属性に近くて、夏休みを使うので少しはリゾート的な雰囲気(ストレスフルでない雰囲気)で過ごしたかったからです。
いざセブ島へ
期間や場所は以下の通りです。
期間と場所
期間:留学期間7月の2週間
場所:フィリピンセブ島
この時期の理由
・学生の夏休み前(高校生は海の日から、大学生は7月末付近から試験が終わり次第休暇になるので)
・雨季になる直前でぎりぎり。8月9月はもう雨季で外出できないため
語学学校の特徴
某日系のホテル滞在形式語学学校で、当時はオーナーは個人の方でしたが、最近は英語学習教材で有名な企業に譲渡されているようです。
バッチメイトについて
なお、僕が通った学校では、自分のような属性は少なくてスタッフの方に聞いてみると以下の方多いようです。(他も僕と同じような属性は少ないみたい)
・シニアの留学(1,2か月くらいのもの、会社経営者、個人事業主など)
・転職前(あるいは会社退職直後)の英語勉強(一番多いかも)
・学生(高校生・大学生)
今回、僕が超短期語学留学をした際nバッチメイトは6名(開始タイミングが同じメンバをバッチメイトと呼んでました)
・元社会人で退職をきっかけに2名
・大学生1名
・社会人夏休み(自分)
・シニア2名(1名は会社経営、1名は主婦)
スケジュール
日曜日に出発。KALでソウル経由でセブ島入り。夜中に到着。しかし朝の8時からオリエンテーションで眠すぎでした。そして簡単なオリエンテーションとレベルチェック。レベルチェックの結果はちょうど真ん中くらいのレベル。片言なら喋れるし、わかるよくらいなレベルでした。評価内容は結構細かくて、8段階くらいあったと思います。
午後から早速授業。グループレッスン(4名)でズンバ好きな先生が教えてくれました。
具体的に日々スケジュールですが、1日8レッスンのうち、2レッスンがグループであとは個人レッスン。
・月曜日から木曜日は8:00から17:00まで
・金曜日は8:00から12:00(午後は卒業イベントとフリータイム)
・月曜日の放課後は定期的に近くのモールまで両替目的で連れてってくれる。そのあとはディナーをバッチメイトといただきました。これはその時飲んだ現地のビールです。
平日は朝から夕方まで、英語漬け。終わった後はスクールの生徒の方と食事やカジノなど。いろいろな年齢の方がいたのでものすごく刺激になりました。日本人なので日本語でしゃべるのですが、英語を勉強するモチベーションは確実に上がったので、日中帯の英語はかなり集中できました。
中にはストイックに授業後の時間も英語の勉強する方もいましたが、僕にとっては楽しみながらのんびりするスタイルがいい影響を与えるようでした。
おまけ
・ここでは、週末の過ごし方について書きます。
正直結構年齢的にも同じような属性がいなかったため、ぼっちで過ごすことを想定していたのですが、先生も生徒も皆さんオープンマインドだったので、一人でいることはほとんどなく、楽しく過ごすことができました。
・週末はアイランドホッピングとチョコレートヒルズの見学
これは生徒と先生との関係性によるかもしれないです。仲がよくなると連れて行ってくれるかもしれません。
・最後の週の金曜日は大人数でgraduateパーティ(これも発案者の方の人徳かなと)そのあとは希望者だけでカジノに行きました。
最後に(帰国後)
帰国後もTOEICの勉強は続けました。オンライン英会話+TOEICの過去問をひたすら解く方法で、翌月のTOEICの試験で190点アップしました。
もちろん、超短期間の語学留学がそのまま点数に直結したのではなく、帰国後に勉強が続けられたという点が大きかったです。
少なくてもモチベーションアップにつながった点においては、超短期間でも留学を経験できたのは貴重な体験だったと思います。
もし、長めの休暇が取れたときに考えてみてもいい休暇の過ごし方なのかと思います。
以上です。これからも語学力向上頑張っていきましょう!